気の狂いが限界突破してます、加藤です。
どれくらいヤバいかというと、目の前に羽が落ちてくるくらいやばい。いやほんとに、ダメラジ聞いた翌日に歩いてたら羽落ちてきて絶望したわ。幻覚か?
そんなちょっと気が狂ってる時に摂取したいものといえばリジェット!
リジェットというのは、女性向けコンテンツの制作会社です。あんまり詳しくない方でしたら、乙女ゲーム制作会社のオトメイトとかと構造は似た感じだと思ってもらえれば大丈夫です。
だが作風は似ても似つかない。なぜならヤバいので。
このブログではリジェについて、一歩間違えれば岩D(リジェットの社長)からパンチが飛んできそうな記事をたくさん書いてきたわけですが。
リジェットという会社そのものについては真面目に解説したことがなかったので、今回は浅く広く、リジェットのこれまでについて書きたいと思います。記憶喪失なので覚えている範囲になります。
岩Dとは
そういや岩Dのこと何も知らないな、と思ってまずウィキペディアを見ました。
いやなんというか、まず北海道出身に驚いた。勝手にずっと都内生まれ都内育ちだと思ってた、ごめん。
岩DとRejet
なんかインタビュー記事みがある見出しになってしまった。ていうかB'sLOGが岩Dのインタビュー記事書いてくれたら私が100部買うから書いてくれ。
ここから先は伝聞、他のインタビュー記事や岩D自身のブログ(現在は更新無)から読み取った内容になります。なるべく出典元は明記しますが、オタクゆえにいつ聞いたかわからないレベルの話も覚えてしまっているので混ざるかもしれない、申し訳ない。
岩崎大介さんについて
1976年生まれ、現在44歳。
女性向けコンテンツ制作会社「Rejet」の社長で、ご自身の仕事としては、原作の監修・プロデュース・コンテンツに提供される楽曲の歌詞などを担当されているとのこと。ちなみに作詞業に関しては超絶技巧ルビで有名でして、何年もリジェットを追いかけて来た身としても未だに読み切れたことがありません。作詞曲は500曲を突破中(ご本人ツイッターより)
最初からゲーム制作業に就いたわけではなく、大学卒業後一度は教員として働くものの退職。その後ゲーム制作会社のHuneX(代表作:スタスカ)に就職。たぶんブログ内を探せばあると思うのですが、この頃は会社で企画書を書いて書いて書きまくっては全てボツにされていたと言っていた気がします。
それでも書き続けた末にヒットしたコンテンツがこちら。
VitaminX
2007年発売のプレイステーション2用恋愛アドベンチャーゲーム、VitaminX。
ストーリー:
主人公・南悠里は私立聖帝学園の教師。赴任して2年、中等部から高等部グラマー担当に昇格した。校長や学年主任から不自然な歓迎を受ける悠里だったが、それには理由があった。聖帝学園は幼稚舎から大学までエスカレーター式であり、ミッション系のブルジョア校ながら優秀な進学校としても有名な学校。そのため、高い学力レベルについていけなくなる生徒も存在し、悠里が担任となるのはいわゆる「落ちこぼれ」を集めたIII年E組、別名「ClassX」だった。そのクラスで落ちこぼれ達を仕切るのは、全員美形だが超問題児にして超バカ揃いの6人組「B6」。悠里は、そんな彼らに勉強の意味を教え、大学に進学させようと奮闘することとなる。
初めてストーリーを知ったんですが、こんなお話だった。なんとなく今の作風にもつながるというか、ディアラバにも通じるところがある気がする。
ちなみに男性キャラの起用声優さんは、鈴木達央さん・小野大輔さん・鳥海浩輔さん・岸尾だいすけさん・吉野裕行さん・菅沼久義さんら。今改めてお名前を見ると豪華すぎる。
ちなみに原画・キャラクターデザインは前田浩孝さんという方。乙女ゲームのイラストレーターとして男性が描くのは珍しいらしい。ちなみにこの前田さんというイラストレーターさんとの出会いが、岩Dが作る、のちのリジェットに繋がっていきます。
Rejetの設立
その後2009年に岩Dは、イラストレーターの前田浩孝氏と共に女性向けコンテンツ制作会社「Rejet」を設立。
ヒットからわずかしか経たない中、なんでまた突然…という気もしないでもないが。
ここで少し、前のゲーム会社時代VitaminXの絵を依頼された時の心境を語った、前田浩孝氏のインタビューを見てほしい。
最初は乙女ゲームとは一切言われてなかったんですよ。会社名で検索したら美少女ゲームを作ってるところで、俺の絵でギャルゲ? と思ったんです。でも会ってみたら乙女ゲームだと。そのときの岩崎がすごく熱くて、それだけ熱意を分かりやすく出す人間は初めてだったので、やってみるかと。
ゲームコンセプトと僕の絵のコンセプト、そして声優さん方の力がすべて合わさったときに初めて「売れる」という現象が起きるんだと。これはまったくコントロールできるものじゃないなと、すごく感じましたね。それから続編が出て『Lucian Bee's』を手がけて、そのうち岩崎から会社に参加しないかと誘われて、Rejetを設立した……という流れで現在に至ります。
ここだけ読むと、めちゃくちゃいい話に聞こえるが、次にこの引用を読んでほしい。
■スライド19
デベロッパーの下積み時代で感じた事
------------------------・4~5年の間、ガムシャラに作品作りを続けた。しかし、前述(※スライド12と思われる)のような構造までは変えられなかった。
------------------------
■スライド20
「幾ら、良い作品を作っても変わらない」=会社を創ろう。
・これが、売れないということの本質。前述の通り、流通会社にとって多くの営業人員を割ける商材ではないことは分かっている。「本気で作ってるんだよ。なのに何で『女性向け』ってだけで本気で売らないんだ。ふざけるな」(ドス声)「……と、言ったところで世界は変わらなかった」(おだやか)
引用が長くて申し訳ない。つまり岩Dが作りたかったものは、乙女ゲームそのものだけではなく、乙女ゲームを作り、またそれが消費されるだけの存在ではなく循環する仕組みを作ること、とも言える。そういうことじゃん。
Rejetの会社名とかVitaminXの由来見てると、岩Dがいかに女性向けコンテンツに取り組んでいるのかすごくわかる。
リジェットの作風
リジェットの作風は、簡単に言うと女に媚びない。そこが妙で素晴らしいところ。
いや、逆じゃん?という声も聞こえて来そうだけど、私の解釈は一貫してこれ。本当に全く媚びる気がない。そこが最高に好き。
例えば、乙女ゲームってある程度人気の出るキャラクターのパターンて決まってると思うんですよね。例外はあれど、おおよそ身長が高くて王子様然としているのにたまにドSみたいな。
だがその中に突然「俺は風呂入りたくない」「そんなにいうならお前が風呂に入れろ」とかいう暴君介護王子様老人とかぶち込んでくるわけですよ。普通の乙女ゲームのキャラだったら今頃波乱を乗り越えマリッジしているところを、たかが兄弟喧嘩で村ひとつ焼き払ったりしてるんだぞ?
ディアヴォといい、ダンデビと言い、なんならこれは男の子が思うかっこいいストーリーに男女の要素を足しました、のほうがしっくりくる。実際にはちゃんとうけるかうけないかでも精査していると思うけど、原案を男性が作っているんだから男性目線で作られていると考える方が自然かと思う。媚びるのではなく、あくまで作り手の世界観に引き摺り込もうとしているスタンスがすごく好きなのかもしれない。
あとは単純に、乙女系のシナリオが飽和しすぎてて先が読めてしまうっていうのもある。リジェはその点に関しては絶対的な信頼があるし、外れないことがわかっているからこそ買える。
リジェットヒット作品
DIABOLIK LOVERS
書きたいことを書き切ったので、最後にリジェットのヒット作品について紹介します。
まずディアラバ。要介護風呂入りたがらな星人はこいつです。逆巻シュウです。しかも挙句に着衣のまま入浴しよるからもうユイちゃんの気苦労は絶えない。
ちなみに今売り出し中の「カーネリアンブラッド」という作品は、ストーリーがディアラバと地続き説があるので、カーネリアンブラッドを追いかけたい方にもオススメ。
よければ記事も読んでください。
MARGINAL#4
マージナルナンバーフォー、通称マジフォー。
架空のアイドルプロダクションを舞台とした楽曲メインのプロジェクト。今ではわりとある設定だけど、初盤の発売が2014年なので(ヒィごめん、2014はゲームだったCDは2013です...)他より一歩早いと思う。サイドMと同時期くらい?
リジェのなかでもかなりのヒットコンテンツらしいので刺さる人には刺さると思う。歌がめちゃくちゃ良いという情報だけキャッチしている。誰か布教を頼む…。
ディア❤︎ヴォーカリスト
つい先日新しいCDのリリースが告知された。シリーズとしてかなり長く続いており、最近リジェの店頭はディアヴォ推してる、はず。ちょっと前はそうだった。そう、リジェットショップっていうリアルショップが池袋にあって、そこがリジェクラの集いの場になってたりする。
バンドマンの彼女になって理不尽な生活を体験できるCD。バンドマンに対する偏見がすごすごるwwwwって収録後トークで元バンドマンの声優さんが言ってて面白かった。
FABULOUS NIGHT
現在絶賛進行中のプロジェクト。めちゃくちゃゆっくり情報解禁してくるからそろそろまじでキレそう。リジェの女は短気なんや!!!!
「結局ゲームなの?CD?」ってめちゃくちゃ友人が訊いてくるけど正直どっちでも好き。
ファビュラスナイトっていう世界観が生み出されたことに対してリジェのオタクはめちゃくちゃ嬉しい。誰でも作れるものじゃないし、これが原作ならCDでもゲームでも面白いし買うよってなる。それくらい原作が強い。
イラストレーターは明かされていないが、リジェハードオタいわく前田浩孝氏とのこと。
少し画風というか、色の塗りの感じとか変わったけど靴が前田氏ぽいな…みたいなツイート見かけてなんでわかるん…?て思った。
さいごに
自分は他社作品も好きだけど、それ以上にリジェットが好きで。というのは、リジェットはなんか遠くまで見ているというか。今は無理かもしれないけど、っていう理想の実現のために変わっていくところが見てて楽しい。そのために、変わっていくものもあれど岩Dの中に明確なビジョンがあるんだと思う。
私がディアラバにはまった当時「ちょっとわかからん…」というスタンスでいた知り合いも、今ではファビュラスの立ち絵とかPVを見て興味をもってくれるようになったのが嬉しい。たとえはまらなくても、その原作の一端に触れて「いいな」って思ってもらえるところまで来たことがもうすごいんです。
そう、布教って本当に難しいなって常々思う。なんなら私が一番質の良い布教を受けたいと思っている。でも思ったところで誰かがやってくれるわけではないので書いてる。この辺の心持ちは同人誌書く人と同じかもしれない。気が狂ったように文章書いて何になるんだろうとそろそろ思い始めたけど、リジェとヒプがなくなるまでは書き続けるって宣言しちゃったからもう過去の自分が恨めしいし、斉藤壮馬よろしく羽まで見えるようになってしまった。
以上を踏まえるとB'sLOGは岩崎大介に早急にインタビューをするべきだし在庫全部買うから発行してくれ!!!!!頼む!!!!!!