こんにちは、カトゥーンです。
麻天狼のドラパちゃんと聞きました。
なんか、急にみんな愛の話するじゃんて。え?どうした?普通に混乱した。
SEED FREEDOMのせいか?
ていうか幾原邦彦監督が、愛は、与えること。ただ与えること。って言ってました。Twitter(X)で。
ツイッターで、って付けると全部パァになっちゃうのなんでなん?
麻天狼のドラパの感想書きます……
Drama Track『Not For You』あらすじ
寂雷を家に招いた一二三は、事情を知る独歩を脇に、自身が女性恐怖症になった原因を語った。その中心には仄仄がいた。
かつて、一二三、独歩、仄仄は同じ高校に通っていた。友人同士だった。大人までこの関係が続けばいい──、一二三はそう思っていた。
仲良く3人で過ごしていたある日、一二三の姉の婚約破棄と父母の離婚が同時に起こった。なんとそれは、仄仄が画策した事だった。
仄仄は、姉の婚約者と一二三の父親を同時に籠絡した。そして仄仄は、一二三の家族に「全て一二三のためにやった」と答えた。「お前なんて産まなければよかった」という母親の罵倒が一二三に突き刺さる。
伊奘冉一家は離散。その後、学校でも虚偽の話を流布された一二三は、全てを失った。
この話を聞いた寂雷は「これからも仄仄は一二三をつけ狙うだろう」と言い、独歩と寂雷は一二三への身を案じる。
寂雷が帰った後、独歩は一二三に尋ねた。
「本気であいつと友達に戻りたいって思ってるのか?」
そうだ、と答える一二三に、独歩は「俺には到底理解できない……一二三は自己犠牲が強すぎる」と答えた。
苛立った一二三は、ブラック企業勤めをしている独歩に「独歩だって会社のために自分を犠牲にしすぎてる。何に自分の時間や気持ちを使うかは人それぞれだ」と強気に言い返す。
「究極のお人好しだよ、お前は」
独歩がそう言い残して、その日は喧嘩別れしてしまった。
本気で仄仄とわかりあいたいと考えている一二三。ホストクラブに出勤したその日、指名客として仄仄が現れる。
「店のシャンパン全部持ってきて〜!」
一二三のヘルプのホストにシャンパンを飲ませまくる仄仄。
「これだけお金を使ったんだから、アフター行ってくれるわよね?」
今日は麻天狼で約束があったが……と少し考える一二三。しかし、やはり仄仄と話し合いたいと考え、大事なお客様をいつも連れていく、新宿が一望できるビルへ向かう。
「良い景色ね」
そこで仄仄はこう訊ねた。
「愛って本当にあると思う?」
約束にいない一二三を不審に思った寂雷は、店のスタッフから居場所を聞き出し一二三の元へ向かう。
一二三の一大事。独歩の元には寂雷からの電話が入る。しかし独歩は、どうしても抜けられない商談の最中で──
感想。
このドラパまじでめっちゃいいと思いました。
登場人物が4人いて、一二三・独歩・寂雷が主人公、仄仄が敵という構成で。最終的には仄仄の脅威から逃れるというのがメインストーリー、サブで寂雷先生も合わせて救われる、独歩が救う側という話。
ではあったんですが、よく聞くとそんな単純な話でもなく。
そもそも、人物関係はこうです。
仄仄 → 一二三に執着(人間不信、一二三の博愛を偽善だと信じている)
一二三→ 仄仄を救いたい(真の博愛だが、周りを置いてけぼりにし自己完結する)
独歩 → 一二三を救いたい(現実的だが、同時に現実からの逃れられなさも抱えている)
寂雷 → 救うことで救われたい
なぜこの話が、独歩がヒーローになるのかというと、こういう理屈です。
仄仄は一二三と関わることを望む・寂雷は自分の手で自分が救われることを望んでいた・一二三は身勝手にただ救いたい
独歩は、誰かから救われるや関わって「もらう」ことを少なくともこの話の中では望んでおらず、ただ誰かを救うことだけを望み行動していた、という。
しかしまあ、これは個人的な意見ですが、仄仄みたいな人ってたまにいるじゃないですか。なんかアレだな、フリーダムで出てきたピンク髪の人みたいな。
ああいうタイプの人って、人のことを傷つけまくりながらも助けてほしいってガチで思ってるんですよ。驚くほど矛盾していますが。
たぶん、この話書いた人もそこまで考えてないと思うんですけど、そういう人たちと接してきた経験があると(たぶんメンヘラ好きな男性とかはわかるかもしれませんが)なんとなく一二三の気持ちもわからんでもないんですよね。同時にどうにもならなさもわかってしまうんですが……
しかし、寂雷先生がこういった形で救われたのは本当に良かった。「過去からのチェイサー」というドラパが少し前にありましたが、過去の自分はどう頑張っても、もう自分自身では救いきれない部分は必ずあって。そこに他人に介在してもらうのってすごく大事なことだと改めて思いました。
先生も視野狭窄に陥り、己の死と引き換えに衢くんを起こそうとしていましたが、独歩が一二三に向かって言った「残されたやつの気持ちも考えろよ」は本当にそうだと思った。
自分のやり切れなさのために目の前の人間が見えなくなり、気付かないまま切り捨ててしまうという。
客観的な誰かが近くにいてくれることや、自分にとって何が大事で何を今一番優先できるのか、したいのか。
その思いが回り回って、誰が自分を大事にしてくれているのかをいつも忘れないようにすることが愛かもしれません。
いやしかし、結婚や彼氏いたらこんなこと恥ずかしくて言ってられんな。まだ27歳小娘だからこんなこと言ってられるんや。みんな加藤のこと心配してくれや。
さいごに
全然関係ないけど、この独歩めっちゃ元気出るからみんな見てください。
さいごのさいごに
あとふれる。見てください。
正直、新海誠みたいなすごいスケールの大きい話ではないのですが、
だからこその人間関係やコミュニケーションの大事さが描かれていました。私たちがいつも持っている感情が作品中にあって、とても良かったです。
あとふれる、KAWAII……一家に一台欲しい……