ヒプマイを考察する無花果様の女

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ヒプノシスマイクの考察をせずにはいられないオタク。

ダイパの話

ダイパの話というか、アカギの話をします。

ちょっと暗い記事なので、あけましておめでとうのご挨拶は次の記事になります。

 

皆さま、ポケットモンスターダイヤモンド・パールに登場する「アカギ」という悪役をご存知でしょうか。本作において非常に大切な役回りのキャラクターなのですが、私は彼が非常に好きでして、急ですがダイパリメイクをしていて思い出したことを書こうと思います。

 

 

ポケモンシリーズ悪役:アカギとは。

ポケットモンスターシリーズ第四作、ダイヤモンド・パール(以下ダイパ)に登場する組織「ギンガ団」のトップです。

ブルーのつんつんとした髪に、三白眼が印象的な人物です。ダイパでは年齢は語られていませんが、のちに発売されたプラチナでは27歳であることが明らかになっています。

 

 

 

画像引用:アカギ|『ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパール』公式サイト

 

ギンガ団とは。

そんなアカギが統べている組織「ギンガ団」

それまでのポケモンシリーズでは「ロケット団」といった、明らかな悪の組織が主人公の敵として立ちはだかっていましたが、ギンガ団を悪の組織というのは少し違うような気がします。

その目的は、ズバリ「誰にもわからない」です。したっぱに聞けば「宇宙エネルギーはすごい!」「ギンガ団のいうことを聞いていればいい!」といった回答を聞くことができますが、具体的な目的は誰も理解していないのです。

ギンガ団には幹部が3人いますが(プラチナでは4人)幹部たちも誰もアカギの目的を知りません。つまり、全員がアカギを盲信してついてきています。直接作品では言われていませんが、現代の言葉であらわすならこれは宗教です。

 

シンオウ地方とは。

ポケモンダイヤモンド・パールの舞台です。

北海道(プラチナでは樺太も登場)がモデルで、名前の由来は「神奥」だそう。

中央にテンガン山(天冠山)という大きく険しい山がそびえ立っており、プラチナでは殿堂入り後に火山灰が降る場面もあります。また北部は常に吹雪いていて、湿地帯や砂嵐が巻き起こっているマップもあり、自然の険しさが象徴的な土地です。

また3つの大きな湖があり、シンジ湖(心情湖)・エイチ湖(叡智湖)・リッシ湖(立志湖)と名付けられています。旧作では漢字表記がなかったため、括弧内の漢字はリメイクで初めて明らかになりました。

 

シンオウ神話について。

シンオウ神話とは、ダイパの舞台で語り継がれている昔話・伝承のことです。本作のストーリーは、神話がキーになっています。

作中で図書館の棚を調べると神話に関する本が読めたり、古代の遺跡の絵から話を断片的に知ることができる仕様になっています。

dic.pixiv.net

また、アルセウスはダイパ(プラチナ)から登場したポケモンで、ポケットモンスターの世界そのものの創造主とされています。

ダイパの伝説ポケモンである、ディアルガパルキアアルセウスによって生み出され、それぞれ「時間」「空間」を司っているとされています。

 

アカギの目的とは。

ダイパでのアカギはディアルガ(パールではパルキア)をとらえて、この世界を破壊し作り直すこと」を目的に研究をしていました。

最終的にその試みは主人公によって阻まれ、アカギは敗北するのですが、プラチナではストーリーが少し変わり、アカギはある事象により消息不明になっています。

 

アカギとは。

ダイパではアカギについて語られることはほぼなく、ストーリーは終了します。

作中で感じられるアカギの人柄といえば、この演説です。

 

ギンガ団アジト:広間
 
アカギ「ギンガ団の諸君!改めて名乗ろう 私がアカギである。
さて我々は、この不完全な世界で苦しみながら生きてきた。この世界に生きる人も、ポケモンも不完全であるがために醜く争い傷つけ合う。
私はそれを憎む。不完全であることを、全力で憎む。世界は完全であるべきだ。世界は変わらなければならない。
では変えるのは誰か? それは私アカギであり、君たちギンガ団である。我がギンガ団は神話を調べ、伝説のポケモンを捕らえた。そして我がギンガ団は世界を変えるエネルギーを!夢の力を 手に入れたのだ!
そうとも諸君! 私が夢に描いてきた世界が、現実のものとなる。テンガン山に行く者、ここアジトに残る者。それぞれ成すべきことは違えども、その心は一つである。我々ギンガ団に栄光あれ!」
 
したっぱ「うおー!!」
したっぱ「アカギ様 さいこー!!」
 
 
アカギ「……来たか。先ほどの演説、聞いていたな。フフフ、あれはウソだ。
もちろん私は新しい世界を生み出す。だが、それはギンガ団のためではない。私は私のためだけに、新しい世界を望むのだ。そうでなければ、完全な世界はありえない。
なにしろギンガ団の連中は、揃いも揃って役に立たない、不完全なやつばかりだからな。」
「ここに来た理由はわかる。
(中略)
それにしても、キミには呆れたよ。そもそもあのポケモン達とキミは関係ないのだろう?なのに、かわいそうというくだらない感情のため、助けに来るとは愚かすぎる。
『こころ』という不完全なものが感じる、憐れみや優しさ。そんな曖昧なものに 突き動かされここに来たことを、私が後悔させてあげよう。」

 

実はここのテキストはリメイクでは出てこないのですが(プラチナのみ登場)この一文にアカギの全てが詰まっていると思い漢字に変換し引用しました。

ここだけ見ても、ギンガ団がただの悪の組織ではなく、アカギを主体として宗教みを帯びているということがわかると思います。

そんなアカギですが、プラチナでは「なぜ彼がそのような思想を持つに至ったか」「どのような幼少期を過ごしたのか」が伏線的に語られます。

 

アカギの生い立ち。

を知りたかったらポケットモンスタープラチナ(DSソフト)をプレイしてください。何が言いたいかというと、

 

ゲーフリ、プラチナリメイクつくって♡

 

 

さいごに

ところで、プラチナに漢字表記が登場すると「やぶれたせかい」の正式名がわかることになりますが、わたしずっと「破れた世界」ではなく「敗れた世界」だと思ってるんですよね。ギラティナ、つまり時間を支配することも、空間を支配することもできず、人々の記憶からも消え失せた影の存在。敗れた世界だと思うんだけど、たぶんリメイクされないから真相は一生わからないという。

あとたぶんダイパリメイクがクソゲー呼ばわりされてるのって、結局プラチナのストーリーがすごく濃くなってるから、その記憶と比較して物足りなさを感じてるんじゃないかとプレイしながらすごく思った。わりとマジでプラチナやりたい。