最近さ、肉でも寿司でもなく、声優たちカニ食べ始めてません?
加藤です。オタクです。
「肉会」とか「すし部」っていうグループが若手男性声優の中にあるそうなんですが、じゃあカニは何になるんだ。カニ……?カニクラブ……?カニカニじゃん……
あ、そう。てか伊東さんの記事書こうと思ってたんだ。森久保さんと石川界人の夜あそびで蟹食べてて気取られたわ。
伊東健人さんと斉藤壮馬さんのアーティスト活動の話
わたくし、伊東健人さんや斉藤壮馬さんを追いかけているオタクです。
突然ですが、伊東健人さんと斉藤壮馬さんのアー活の話を聞いていただきます。ブラウザを閉じたら地の果てまで追いかけます。
声優アーティストって多様なんです、っていう話です。
斉藤壮馬さんのアーティスト活動を紹介する。
まずは比較的声優アーティスト大手な(?)斉藤さんからご紹介します。
歌手活動での所属レーベルはソニーミュージック系列のSAKURA MUSIC。
アーティスト活動を始めたのは2017年。今年で7年目を迎えます。
たぶん男性声優のアーティスト活動としては、けっこう売れている部類に入ります。
実績としては、
- アニメ「活劇 刀剣乱舞」のタイアップ
- オリコン最高位4位(2018年発売『quantum stranger』)
- ライブ開催(舞浜アンフィシアター・東京ガーデンシアター・幕張メッセ)
が挙げられます。現在の持ち曲数は、数えようと思ったけど思ったより多くてオタクは諦めました。
大体どれくらいかというと、めっちゃ多いです。
ちなみにご本人の音楽嗜好としては、エリオット・スミスやART-SCHOOLが好きだと公言されています。他にも多様なジャンルの曲を聴いてきたようで、音楽活動のインタビュー記事からもそれが伺えます。後ほどいくつか記事を貼ろうと思います。
ご本人の作る音楽=音楽性もそれに近いようでして、ロッキングオンの記事などではこのように書かれています。
音楽的なアプローチは、彼の血肉でもある00年代ジャパニーズロック、あるいはUKやUSの香りを感じさせるバンドサウンドを中心に、ファンク、ボサノヴァ、ヒップホップまでバラエティに富んでいる。
引用:そして物語は続く - 斉藤壮馬『in bloom』 (2021/07/15) 邦楽ニュース|音楽情報サイトrockinon.com(ロッキング・オン ドットコム)
日本人向けに耳馴染みの良いポップスというよりも、自己の表現に余念のないオルタナティブ・ロックといったところでしょうか。
MVなども、退廃的で独特な世界観を感じさせます。
伊東健人さんのアーティスト活動を紹介する。
続いて、声優アーティストとしてはデビューしたばかり、伊東健人さん。
所属はアミューズ系列のA-Sketch(Astoro Voice)
デビューは一昨年。まだ声優アーティストとしては新人です。
ちなみにローマ字表記の際の「KENT」は誤字ではなく、そもそも名前が煙草のKENTに由来しているからだそう。
アーティスト活動の実績は、
が挙げられます。
ちなみに、2023年発売のデビュー曲は、川谷絵音さん作詞作曲の「真夜中のラブ」。
アーティストデビューにあたり、『自ら作詞作曲するのはどうですか?』という提案もありましたが、一曲目は自分とは違う文化を持つ方の感性を、それを自分が表現したらどうなるのか見てみたかったので、いちばん作ってもらいたい川谷絵音さんにダメ元でオファーしました。
伊東健人さんは作詞作曲もされるのですが(ソーシャルゲーム『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』への楽曲提供など)音楽に対する興味が強過ぎて、有名な方に楽曲制作を依頼することも多く、ファンはレーベルスタッフさんの心労を思って泣いてしまいます!いつもありがとうございます!!!(大号泣)
昨年秋の配信限定シングルでは、呪術廻戦OP 青のすみかなどで知られるキタニタツヤさんに書かせていました。
真夜中のラブとは方向性の異なるロックチューン。
――新曲「サッドマンズランド」は、キタニタツヤさんのプロデュース作品となりますが、どのような経緯で制作になったのでしょうか?
「実は、スタッフがこの曲のオファーをさせていただいたタイミングと、僕が友達の紹介で初めてキタニさんとお会いしたタイミングが同時期だったんですよ」
「まず、“僕がどんな曲にしたいのか?”ということをたくさんヒアリングしていただきました。その後、この曲が完成して聴いたときは、非常に衝撃を受けましたね。
引用:伊東健人「サッドマンズランド」インタビュー――伊東健人 × キタニタツヤ × バンドサウンドが生み出す新境地 | USENの音楽情報サイト「encore(アンコール)」
それにしても、これ不思議なんですけど、伊東さんが歌うと全ての曲が伊東健人のものになる感じがある。
なんだろう、例えば「真夜中のラブ」とか曲調的にすごく川谷絵音なんですけど、聴いた瞬間はどう考えても伊東健人のものなんですよ。なんか、つられてるわけでもなければ、アレンジをしているわけでもないんですけど。サッドマンズランドも本当そうだなと。でも楽曲の元々の味を殺しているわけでもない。むしろ生かしている。
なんか、歌唱力チートなん?
ちなみに、ご本人が嗜好する音楽は完全にJ-POP。BUMP OF CHICKEN(←ご本人のカラオケ歌唱動画)やくるりが好きだと公言されています。
上で挙げた斉藤さんがUK・USミュージックを好むのとは全く違う方向性で。ここにも声優アーティストという「自名義活動」の面白さがあるなと思います。
参考記事:
声優アーティストたち
上では声優アーティストの中から、伊東さんと斉藤さんを抽出して違いについて書いていきましたが、ここからは同世代の多様な声優アーティストたちについて簡単に紹介します。
内田雄馬さん
2018年デビュー。KING AMUSEMENT CREATIVE所属。
内田さんは声優界隈では国民の弟的な人気があるのですが、まさにそんな元気で明るい楽曲が多いです。AAAとかを彷彿とさせる感じ。
またダンスパフォーマンスもYoutube上で公開されていますので、気になる方はぜひ見てみてください。
仲村宗悟さん
2019年デビュー。レーベルはバンダイナムコ系列のLantis。
仲村さんは元々ミュージシャンを志して上京。その後縁あって少し遅咲きで声優となったそう。ほとんどの曲で作詞作曲を手掛けており、さすがの腕です。
配信とかイベントだとアコギ持ってるイメージありますね。曲調もナチュラルなものが多いイメージです。
畠中祐さん
2017年デビュー。Lantis所属。
畠中さんもダンスキレッキレで上手い。
あと畠中さんは、なんだろう。歌い方が歌劇的?なのが特徴というか。芝居的な声で歌ってるのがすごく印象に残る歌声してる。
たぶん伊東さんとかは逆に、歌う時の声で芝居してる。声質にもよるんだろうけど、色々な声の使い方があるなと思う。
古川慎さん
2018年デビュー。Lantis所属。
クッソ悪い男だな(MVの話です)私がこういう悪い男大好きなのバレてます?
古川さんは完全に、世界観と鬼歌唱力で圧倒しているタイプですね。本当に歌上手い。マジで歌上手い。この辺の男性声優だと、伊東さんと古川さんが歌唱力二大巨塔だと思う。
ゴシック調の世界観ほんと好きなんだよな。
その他:Umake,Sir vanity
ちなみに、レコード会社に所属せず音楽活動をしている声優さんも中にはいまして。
今回はUmakeとSir vanityをご紹介します。
Sir vanity
あんさんぶるスターズなどで楽曲を手がけている作曲家の桑原聖さん、演出家の渡辺大聖さんの4人から成るインディーズバンド。
インディーズながら、これまでharevutai(池袋)ZeppHanedaと、既に2回ライブを行なっています。
レコード会社から声がかかったこともあるものの、あくまで趣味で自由に音楽をやりたいという意向からインディーズバンドの形式を取っているそう(生配信での雑談より)
梅原裕一郎がバンドやったらかっこいいに決まってんだよな。
Umake
伊東健人さんの別名義活動でもあるUmake。
こちらはラジオ発祥のユニットで、同じくパーソナリティを務めている中島ヨシキさんとの2人ユニットです。
中島さんはけっこう長くここで歌活動を続けているわけですが、KIKI by VOICE newtypeのコラムなどを読んでいると、キャラクターの歌を歌うために肺活量を増やすトレーニングを取り入れたり、初期の頃の歌唱とはかなり変わっていっていることがわかります。
上のSir vanityの高音もそうですが、シンプルな努力の賜物だと思います。
中島ヨシキ、めっちゃ生意気なんだけどね〜努力家なんですよね。かわいいね〜よしよし。
さいごに
声優さんのアーティスト活動で一番感じることは、主体性です。
彼らにとって音楽活動は本業ではないのですが、本業ではないからこそ、自分が一番やりたいことをやっているのだということを強く感じます。既に本業で生計を立てているわけですから、生活や名誉のためにやっているわけでもないですし、やりたいと思った時に自分がやりたいことをやる、やらせてもらっているのだというのはインタビューなどを読んでいても感じます。伊東さんも、アーティスト活動をやろうかどうかの決断を迫られた時に「わがままにやらせてもらえるなら」とデビューを決めたことを語っていて。
でもそれってなんか、本物の音楽だなと。
自分の好きな音楽をやり、それが好きでついてくるファンがいて、しがらみなく忖度なく活動する。たまにライブをやって、CDを出して、お渡し会があって、タイアップにファンもみんなで喜んで。
すごく普通のことなんですけど、現代では普通ではなくなってしまったことって、沢山あるなとふと思って。オリコンの順位だって、1人で何枚も買うのが普通の時代ですから。
それがすごく、声優アーティストたちは本当に、純真に音楽をやっているように見えるというか。
それにしても、伊東健人は「自分がなんでも歌えること」をわかってて楽曲提供を依頼してますよね。自分の歌声でどこまでやれるか、みたいなのをすごく試したがってる。
なんか、本当によかったねって思っちゃいますよね。ファン的には。自分が一番やりたいことをやっている。これ以上のことはないですよ。
そうだ、8月のコミティア申し込む予定です。当たったら。よろしくお願いします。