こんばんは。加藤麦茶と申します。
わりと昔からヒプノシスマイクを追いかけている㋔㋟㋗です。
本当にすみません、ライブまでに書き終わろうとしていたものが終わりません。途中ですがここまでで出します。
でもけっこう流れはわかりやすく書いてますので、ヒプノシスマイクのストーリーがわからんちんになってる人はぜひ読んでください。
ちなみにCDで語られていない情報で、コミカライズや舞台であった描写も含みます。
もし間違いがありましたらご指摘頂けると助かります。
西暦XXXX年。
第三次世界大戦により世界は人口の3分の1を失った。
人類滅亡を危惧した権力者たちは武力ではなくディベートによる戦争回避を目指した。
──しかし愚かな男たちは武器による争いを止めることはなかった。
そして西暦最後の年──⋯⋯。
既存の世界は女性の手により終わりを迎える。
H歴。
武力による戦争は根絶された。
争いは武力ではなく人の精神に干渉する特殊なマイクに取って代わった。
その名も「ヒプノシスマイク」。
このマイクを通したリリックは人の交感神経、副交感神経などに作用し、様々な状態にすることができる。
H歴3年。
人々はラップを使い優劣を決する。
男性は中王区以外の
イケブクロ・ディビジョン。
ヨコハマ・ディビジョン。
シブヤ・ディビジョン。
シンジュク・ディビジョン。
オオサカ・ディビジョン。
ナゴヤ・ディビジョン。
等の区画で生活することになる。
各ディビジョン代表のMCグループがバトルをし、勝ったディビジョンは決められた分の他の領土を獲得することができる。
兵器ではなく言葉が力を持つことになった世界で今、男たちの威信をかけたディビジョン・ラップバトルが始まる。
引用:WHAT’S HYPNOSISMIC|音楽原作キャラクターラッププロジェクト『ヒプノシスマイク』オフィシャルサイト
第1回、ディビジョン・ラップバトル。
前日譚
「イケブクロ・ディビジョンBuster Bros!!! Drama Track1」
イケブクロで生活する山田一郎の元に「ディビジョン・ラップバトル」の招待状が届く。そこには3人でチームを組み、トーナメントに出場せよとの指示があった。
兄である一郎は、弟である二郎・三郎にチームメイトにするようせがまれる。しかし「ヒプノシスマイクを使ったバトルはそんなに甘いものじゃない」と一蹴。
それでも諦めない弟達。そこで一郎は、弟たちに萬屋山田の依頼を与え、また自身とのヒプノシスマイクを使ったラップバトルを迫る。
「ヨコハマ・ディビジョンMAD TRIGGER CREW Drama Track1」
ヨコハマ署の留置場に、ヤクザと警察官の姿があった。真逆の世界にいるように見える2人だが、親しげである。
話によると、2人でディビジョン・ラップバトルへの出場が決まっているらしい。
しかし、3名という枠に対し一名足りない。そこで警官は最後の一人に会いに行こうと言う。
ついたのは鬱蒼とした森。辿り着いた先にいたのは、貴重な「ヒプノシスマイクプロトタイプ」を持つ、元軍人のサバイバーであった。
「シンジュク・ディビジョン麻天狼 Drama Track1」
サラリーマンはシンジュクの病院にいた。神宮寺寂雷という医者に会うためである。
彼は医者にある依頼をする。話を聞けば、友人がストーカーに悩まされているということだった。(なぜ私に相談するのか…)とやや不安に思う医者であったが、なりゆきでそのストーカー被害を受けている友人に会うことに。
そこに現れたのは、女性恐怖症のシンジュクNo.1ホスト、伊弉冊一二三であった。
萬屋山田の力を借りながら、ストーカーの治療に成功。安堵した友人同士の様子を見て、医者はある決意をする。
実は彼もまた、ディビジョン・バトルのチームメイトを探していたのだった。
「シブヤ・ディビジョンFling Posse Drama Track1」
ここはシブヤ。若者の街。
「乱数ちゃーん!」という黄色い声に飴を振って応える青年。小柄なピンク髪、まるで小学生のようである。道行く女性に声をかけられながら「また今度ねー!」と彼はシブヤを駆けていく。
彼の手にした資料には「夢野幻太郎」「有栖川帝統」の名前があった。
登場人物
イケブクロ・ディビジョン Baster Bros!!!
山田一郎
19歳。かつて児童養護施設で過ごしていたが、弟である二郎と三郎を連れて独立。取立て屋などキツいアルバイトをしていた。現在は「萬屋山田」というなんでも屋を経営している。
また独立前の同時期に、碧棺左馬刻・神宮寺寂雷・飴村乱数と共に「The Dirty Dawg(通称:TDD)」というラップチームを組んでいた。伝説のチームと呼ばれている。
山田二郎
17歳。高校2年生。兄を尊敬している。かつてはサッカー少年だった。未成年だがよく行くオカマバーがあり、ママに親戚のように接せられている。
山田三郎
14歳。中学3年生。プライドが高いが兄達のことは尊敬している。ITに強く、萬屋山田の手伝いでは情報収集などを得意をしている。株式投資が趣味で資産が異常にある。
ヨコハマ・ディビジョン MAD TRIGGER CREW
碧棺左馬刻
ヨコハマを縄張りとするヤクザ「火貂組」の若頭。キレやすく扱いづらいが、情深い。ヘビースモーカー。行方不明の妹を探している。
入間銃兎
ヨコハマ署の組織犯罪対策部(対暴力団対策部のこと)所属の警官。両親が死んだことがきっかけで警官になった。
毒島メイソン理鶯
元軍人のサバイバー。現在はヨコハマの森でテント暮らしをしている。H歴になり解体されてしまった軍の復活を信じている。ITに強く情報収集が得意。戦争犯罪で中王区内へ収監された上司の解放を目論んでいる。
シブヤ・ディビジョン Fling Posse
飴村乱数
シブヤを拠点とするファッションデザイナー。モデルとして声をかけられたことでファッションに興味を持った。男性だが、まるで小学生のような幼い見た目をしている。女性人気が高く、シブヤを歩けば声をかけられる。
夢野幻太郎
気鋭の小説家。掴みどころがなく飄々としている。寝たきりの「兄」がおり、しばしば病院に通っている。兄も元文筆家であった。
有栖川帝統
ギャンブル狂いの青年。常に素寒貧。
現女性政権、内閣総理大臣「東方天乙統女」の息子だが、縁を切っている。
シンジュク・ディビジョン 麻天狼
神宮寺寂雷
天才医師。第3次世界大戦中は戦地で軍医を務めていた。現在はシンジュク中央病院に勤め、非常に落ち着いた暮らしを送っている。かつて人を殺めていた経験があるが、周知の事実ではない。
伊奘冉一二三
シンジュクNo.1ホスト。ある出来事がきっかけで重度の女性恐怖症となり、引きこもり生活をしていた。荒療治としてホストを始めたところ、スーツを着ると人格が変わるようになり、今はNo.1を張っている。
観音坂独歩
新宿に勤めるサラリーマン。年収は600万円くらい。
新卒で入った会社を数ヶ月で退職し今は医療機器メーカーの営業をしている。上司のハゲ課長の横暴さに悩み自分もハゲそうになっている。
ディビジョン・バトル
予選を勝ち上がったチームはこの4つであった。
イケブクロ・ディビジョン「Buster Bros!!!」
ヨコハマ・ディビジョン「MAD TRIGGER CREW」
シブヤ「Fling Psse」
シンジュク「麻天狼」
そして決勝が行われるのは中王区。女性のみが住めるこの区画に入るには、許可証が必要だ。
高い壁に囲まれた中王区を前に、門をくぐろうとしていた4チームは鉢合わせしてしまう。
何やらイケブクロの山田一郎とヨコハマの碧棺左馬刻には因縁があるらしく、またシブヤの飴村乱数とシンジュクの神宮寺寂雷の間にも決定的な亀裂があるようだった。
4人のリーダーを先頭に、お互い火花を散らす4ディビジョン。かつて4人は、伝説のチームだった。
マイクを起動しバトルを始める4人。そこに現れ強制的に治めたのは、中王区の女性官僚「勘解由小路無花果」だった。
この世界は女性に支配されている。男たちは改めてその想いを胸に、中王区へ足を踏み入れる。
飴村乱数ただ一人を除いて。
第1回、ディビジョン・ラップバトル結果
イケブクロ・シブヤは初戦敗退。
決勝で当たったのは、ヨコハマとシンジュク。ファンによるCDの得票によって勝敗は決した。
第1回ディビジョンバトルを制したのは、僅差でシンジュク、麻天狼であった。
後日譚
東方天乙統女。H歴内閣総理大臣である。その女性は長い深いネイビーの髪を讃えて椅子に腰掛けていた。
目の前の女性を気にせず煙草を吸う尊大な中年。古くから知り合いであることを感じさせる会話だったが、仲睦まじさは感じない。
意味深な言葉を残し煙草の男性、すなわち「天谷奴零」は裏口から中王区を後にした。
第2回、ディビジョン・ラップバトル。
前日譚
「aikata back again」
ここはオオサカ・ディビジョン。人気お笑い芸人の白膠木簓の元に、宅配便が届く。
中には「ヒプノシスマイク」と、第2回ディビジョン・ラップバトルの招待状が入っていた。
宅配便に困惑しながらも、元コンビの相方に連絡する簓。しかしチームは3人。問題は残る一人である。
そんな折、ひょんなことからその相方、躑躅森盧笙を騙そうとしていた詐欺師と出会う。彼の名前は「天谷奴零」。
素性もわからないままに彼は、俺とチームを組まないか?と声をかけてきた。
悪人であることの疑いは晴れないながらも「これも何かの縁だ」と簓は3人でチームを組むことを決意する。
「不退転の心は打ち砕けない」
ナゴヤにある弁護士事務所。
敏腕弁護士として働く天国獄の元に、とある青年はやってきた。わんわん泣いている。大事にしていたぬいぐるみ「アマンダ」を無くしたらしい。
またか、という顔で天国は適当にあしらう。
しかし中々離れない青年。仕方ない、と彼は青年をある場所へ連れてゆく。
訪れたのはナゴヤの大きな寺院。出迎えたのは口の悪いやんちゃな坊主だった。ここの住職の息子らしい。
修行中の身である彼、波羅夷空却もまた、中王区からディビジョン・ラップバトルの招集を受けていた一人であった。
登場人物②
オオサカ・ディビジョン
白膠木簓
オオサカで人気のピン芸人。テレビで冠番組も持っている売れっ子。
TDDがTDDとなる以前、碧棺左馬刻と2人で「Mad Comic Dailogue」というチームを組んでいた。
躑躅森盧笙
高校教師。かつては芸人の養成所に通っており、簓とコンビを組んでいた。
芸人時代、簓へのコンプレックスで極度のあがり症になってしまった。
天谷奴零
謎の詐欺師。普段はサングラスをしているが、右目が白く濁っており傷跡がある。
東方天乙統女とは旧知の仲らしい。
元軍の開発部所属。今はヒプノシスマイクの製造を1人で担っており、乙統女を通して中王区に卸している。
が、その目的や製造方法は不明。
ナゴヤ・ディビジョン
波羅夷空却
ナゴヤを地元とする「空厳寺」の子息で修行僧。どう見ても修行僧の格好ではない。
TDDがTDDとなる以前、山田一郎と2人で「Naughty Busters」というチームを組んでいた。
四十物十四
V系バンドのヴォーカル。人前に出ると大仰な話し方になってしまう。
かつていじめに遭っていたところを、獄に助けられた。
天国獄
法律事務所の敏腕弁護士。
兄を亡くす原因となったいじめを心底憎んでいる。
神宮寺寂雷とは旧知の仲だが、大学では医者と弁護士の道に別れた。兄のための復讐を寂雷に吐露して以来、仲違いをしている。
「Helter Skelter」
第1回ディビジョン・バトルが終わった。
初戦敗退したイケブクロ。山田一郎には覇気がなかった。左馬刻の妹、碧棺合歓が行方不明であるという情報を目にしたからだ。白膠木簓が何かを知っているという情報を得た一郎は、オオサカへ向かう。
一方、イケブクロに残された二郎と三郎の前に突如現れたのは、天谷奴零であった。
彼は2人にこう告げた。
「俺がお前らの父親なんだからよ。」
「All in the some boat」
ディビジョン・バトルの終わったヨコハマに、ひとときの穏やかさがあった。
日常に戻ったヨコハマ。取り締まりをしていた入間銃兎は、中王区からの指示書を見て驚く。末筆に添えられた責任者の名前は「碧棺合歓」だった。
そんな折、ヤクザの事務所に物騒な来訪があった。
そこにいたのは中王区、行政監察局。大勢の局員の奥から現れたのは、なんと碧棺合歓だった。
1年前に失踪したと思っていた妹は、中王区にいた。
「マリオネットの孤独と涙と希望と」
「過去からのchaser」