犬も猫もラップする時代。
加藤麦茶と申します。
普段はこのヤバい名前のブログで、ヒプノシスマイクという作品の考察という奇特なものを書いています。
思っていたより読んでいただいているようで、嬉しいような、マジになって読まないで欲しいような気分になったりならなかったりしています。
ヒプノシスマイクは、オタク向けとしては初めての「ラップ」というジャンルに特化した、声優さんが歌う音楽プロジェクトです。
キャラクターコンテンツとして異例なほどの大ヒットをしたこの作品。実は奥が深くてですね。最近はラジオでキャラクターが喋ってくれたりとか、3月末にはメットライフドームでのライブをも予定しています。
初見で少しでも気になった方は、ぜひこちらの記事をご覧ください。
今日は暇なので、曲の感想を書きます。
そういえば今までドラパの話とかはしても、曲の話はしたことなかったんですよね。
- イケブクロ・ディビジョン:Baster Bros!!!
- ヨコハマ・ディビジョン:MAD TRIGGER CREW
- シブヤ・ディビジョン:Fling Posse
- シンジュク・ディビジョン:麻天狼
- さいごに
イケブクロ・ディビジョン:Baster Bros!!!
ヒプノシスマイクの中で、最もストレートにヒップホップを繰り出してくるバスターブロス。
特に山田一郎の楽曲は、各所にヒップホップへのリスペクトが込められています。
最新のトラックで言えば山田一郎の「Break The Wall」
Break the wallの歌詞で
— あす_当選祈願 (@hpm_pp) 2019年12月25日
「クールに言葉を吐く
フラッシュのように一瞬で
不安飛ばすか
Buster悪にはワンパンだ」
ってあるんだけど
「クール」に言葉を「吐く」→クール・ハーク
「フラッシュ」のように一瞬で
「不安飛ばすか」→グランドマスター・フラッシュ
Buster「悪にはワンパンだ」→アフリカ・バンバータ
上に出てくる名前は、全てヒップホップカルチャーの生みの親とも言うべきDJたち。ヒップホップ黎明期の3大DJです。
調べてきたので記事読んでください。
ヒップホップ文化のはじまり〜グランドマスター・フラッシュとターンテーブルの奇跡の出会い | Playatuner
こちらのツイート勝手に引用してすみません。
ニコ生で木村さんが言っていたとはいえ、よくここまで歌詞調べ上げたな…と感動してしまいました。
ヨコハマ・ディビジョン:MAD TRIGGER CREW
いつもオシャな音楽をかけてくれるMTC。
ヨコハマを語るとするならば、サイプレス上野さんかなと思いインタビューのリンクはこちらに。
キャラ、声優、ラップバトルが虚実交えてリンクする…サイプレス上野が語るヒプマイの面白さ -ライブドアニュース
サイプレス上野さんは、相方のロベルト吉野さんと共に、横浜をベースに活動していらっしゃる方です。
ヒプノシスマイクは実在する地名を用いて、いかにもそこに存在するヒップホップのヘッズを描くような作風の作品で。そこに実際に横浜の雰囲気が加わることで、さらに地の独自性というか「街らしさ」が生まれています。
ヒップホップは自分の出身を語るための文脈でもあるので、それがガッチリと組み合わさった結果のこの音楽かな思います。
シブヤ・ディビジョン:Fling Posse
シブヤという街自体がけっこう特異だなと思っていて、ある意味新宿と違う意味で眠らぬ街というイメージがあります。若者たちの、マイナスともプラスとも取れる覇気で溢れている街。
ポ女は弥之助さんの曲に何回死んだかわかりません。エモという包丁を研ぎすぎでは?
これは私が書くでなく、Spotifyの弥之助さん回を聴くべきかと思うところなので、各自12月のヒプラジをお聴きください。
紹介するインタビューは、白井さん、弥之助さん
ヒプノシスマイク初アルバムが到着! 白井悠介、弥之助、ESME MORIが語るシブヤの新曲“Stella”と〈ヒプマイ〉の世界 | Mikiki
そして、2月26日発売のシブヤシングルで幻太郎の曲を担当している、ESME MORI(エズミモリ)さんを交えたStellaの記事が良かったです。ぜひ。
シンジュク・ディビジョン:麻天狼
麻天狼という宗教を建立してしまったのはGADOROさんだと思っています(と友人が言っています)
いやそれは嘘で、単純に4thの時のGADOROさんの口上が忘れられないんですよ。もうなんか、ほんとにふと思い出してしまう。
ヒップホップ自体が、巨大な何かに立ち向かおうとする姿勢そのものだと思うのですが、あの時の言葉にはそれが全て詰まっていました。
ちなみに、麻天狼のインタビューと言えばやっぱりこれかな、と。
やはり、Zeebraさんが優勝記念曲を作るとなった時の盛り上がりはすごいものでして。
正直わたしもヒプマイの曲の中で一番好きです。
さいごに
ヒプマイに片足入れかけの頃に、政治系の講義があって、そこでたまたま「なんか最近フリースタイルラップ流行ってるよね」ってこれが流れました。あの先生はなかなか思想偏ってましたが…。
何かに立ち向かおうとするヒップホップって、こういうためにあるのかなと思ったのがこの動画でした。
そういえばヒプノシスマイク布教されたな…と思いながらこの動画を眺めたのを今でも思い出します。